テレビ番組にて、お笑い芸人のかまいたちの山内さんが「あの時間イライラする」というテーマでお話していた時に薬局でのやり取りについて話していた。
その内容がSNSで炎上?していたので取り上げていく。
テレビ番組での問題のシーン
問題のシーン↓
症状を聴きとった上で医師の処方が適切かどうか判断して服薬指導するっていうのが薬剤師の仕事って知らんのかな…
その内容によっては処方内容も変わるしな百歩譲ってお笑い芸人が無知なのは仕方ないとして、仕事を小馬鹿にして笑いを取るような内容を地上波で流さないで
#これ余談なんですけど pic.twitter.com/cM5tLPjiqS
— Pinkmaru (@tawassy_sv) March 2, 2024
簡単にまとめると
病院で診てもらったあとに薬局に処方箋を持って行った。
そのときに薬剤師の人に「どうされたんですか?熱はいつからあるんですか?」などと聞かれた。
このやりとり、意味ある??症状に関しては、病院の先生に話してきたからあなたに言う必要ないやん。
といった感じ。
この言葉に対して、相方である濱家さんのフォローは以下の通り。
薬剤師って、医師への憧れがあるから(仕方ない)
一人の薬剤師として、薬剤師の仕事が全く認知されていなんだという悲しさを感じてしまった。
しかし、一般的にはかまいたち側の認識が多いんだと痛感。
今回は薬剤師の仕事について、簡単にまとめていきたいと思う。
薬剤師の仕事
ぶっちゃけ、職場によって仕事の内容は変わってくるので、今回は薬局の薬剤師の仕事ということでまとめる。
薬局での薬剤師というと、利用する患者目線だと
病院の処方箋をもっていって、その薬を出してくれる人というイメージがあると思う。
間違ってはいないんだけど、処方箋の内容通りに何も考えずに薬を調剤しているわけではない。
患者の症状に合った薬が処方されているか。これを確認して、問題なければ薬を渡す。
これが最も大切な薬局薬剤師の仕事になる。
番組では、薬剤師から質問をされたことに関して無駄な時間のように話しているが、これが大事な作業なんだ。
患者と話をして、症状に合った薬が出ているのかを確認して、問題ないことが分かって初めて薬を渡すことができる。
薬の処方間違い
薬剤師なら周知の事実なんだが、医師の処方間違いは意外と多い。
名前の似ている薬を間違えて処方している、なんてことはよくある。
ノルバスク→血圧の薬
ノルバデックス→抗がん剤
似てるけど、全然違うでしょ。
他の病気との兼ね合い
仮に処方内容は間違っていないとしても、他の病気との相互作用を知らずに処方している先生は多い。
有名なものでいうと、一部の鼻炎薬は緑内障という目の眼圧が高くなってしまう病気の人は使うことができないんだが、他の病院への受診歴などを知らずに処方して来る医者はたくさんいる。
もしこれを見逃してしまうと眼圧が高くなってしまい、症状悪化などのリスクが高くなってしまう。
聞き取りの重要性
以上の内容から、患者から話を聞き取ることはマストだということが分かってもらえたかと思う。
医師に憧れて似たようなことをしようとしている、というわけでは決してない。
薬剤師側にも落ち度
ただ、薬剤師側にも落ち度はあると思う。
というのも、患者から症状を聞き取って、その症状に合った薬が出ていることが確認できればいいだけ。
薬剤師の話し方次第では、患者が不快に感じたりしてしまうのは仕方のないことだと思う。
そもそも、わざわざ一から症状のことについて患者の口から聞く必要はない。
処方箋の薬の内容から、ある程度の症状の推測は可能だからだ。
例えば咳止めや鼻水を止める薬が出ていた場合は、鼻や咳の出る風邪症状で受診したのかなと、おおよそ推測することができる。
すると、薬剤師からの質問は以下の方法でも問題ないはずだ。
今日は咳止めや鼻水を止める薬が出ていますが、そういった症状のある風邪症状でしょうか??
このように、ある程度的を絞った質問にすれば、患者も症状について答えやすくなるだろう。