まず大前提として勉強のやり方には向き不向きがあるし万人に受けるやり方なんて存在しないということを念押ししておきたい。
読んだうえでこんな勉強方法もあるんだな、このやり方は自分には合ってるな、合っていないなと客観的に判断する材料の一つにでもしてもらえると嬉しい。
【結論】問題を解きまくる
結論を先に書いてしまうと、俺は青本の問題と過去問をひたすら解きまくるという勉強方法で国家試験に合格した。使用する教材は青本でもオレンジブックでも虹本でも何でも大丈夫。
とにかく解きまくる。そして、わからなかったところ、間違えたところに関しては教本を読む。
読むだけでは頭に入らない
勉強方法としては
教科書を読んで理解してから問題を解く。
というものが王道だと思う。
しかし俺の場合、ただ教科書を読んでいると眠くなるばかりで頭に入らない。結局何も理解していない状態で問題を解くことになるケースが多かった。さらに酷い場合は教科書を読んだ気になって、問題を解くのは明日にすると決めてその日は勉強を終えてしまう。そうすると何も頭に入っていないわけだから、ただただ時間が過ぎただけという最悪の勉強効率になってしまっていた。
それなら最初に問題にチャレンジしてしまって、つまづいたところや分からなかったところだけ教科書を読めばいいんじゃないか?そう結論づけてみたところ上手くいった。
マークシート式の試験に丸暗記は必要ない
薬剤師国家試験はマークシート式の試験だ。筆記試験ではない。
ゼロから何かを答えさせる問題なんてないんだ。だから大雑把に覚えておけばそれでオッケー。
例えば
ピタバスタチンはHMG-CoA還元酵素を阻害する薬であるわけだが、
“スタチン”と”HMG、阻害”だけ覚えてそれらを結びつけられていればそれで大丈夫。
薬の名前は、割と類似していることが多い。名前に共通する箇所がある場合は効果も一緒の場合が多い。今回でいうところのスタチンがそうだ。スタチン系で覚えればオッケー。
なぜならそれぞれの単語で引っ掛けてくるような嫌らしい問題なんて出ないし、これから国家試験を迎えるまで死ぬほど問題文で出てくるからそのうち嫌でも覚えられる。
薬と作用機序に関しては単語だけ覚えて結びつければオッケー。
マークシート式ならではの引っ掛けもある
マークシート式ならではの引っ掛けには注意しないといけない。
例えば
PPIであるランソプラゾールはプロトンポンプに結合し酵素活性を不可逆的に阻害するが、
“不可逆的に”という箇所は”可逆的に”という言葉に置き換えて引っ掛けで利用されることがある。
まとめ
青本やオレンジブックや虹本に載っている問題のほとんどは国家試験の過去問を転用もしくはリメイクしたものだ。
つまり過去問で問われる内容を理解し解けるようになっていれば、基本的には問題ない。
だからこそ問題を解くことが大事。問われているところをしっかりと理解できれば国家試験には合格できる。
受験生のみんなの参考になれば嬉しい。