とうとう都が動く。
民間が盛り上げてきたマッチングアプリ界隈。とうとうそこに東京都が介入してくる。
まあ正確にはマッチング”アプリ”ではなく、マッチング”システム”なので、少し畑が違うんだが、そこには触れないでほしい。
マッチングアプリを超えるシステム?
以下、東京都のホームページに記載されている内容だ。
出会って1年以内に結婚した夫婦の出会いのきっかけは「マッチングアプリ」(25%)、「職場の同僚・先輩・後輩」(25%)が同率でトップ(2023年明治安田生命「いい夫婦の日」に関するアンケート調査)
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/12/07/11.html東京都ホームページより
今や4人に1人が「マッチングアプリ」で結婚する時代。結婚に関心があっても「アプリの利用が不安」「どうやって婚活をしたらいいかわからない」などの理由で活動をしていない…そんな方の婚活を後押しするため、「AIマッチングシステム」の提供を始めました(ブラウザ版での提供となります。アプリ版も準備中です。)。
そう、今や夫婦の結婚のきっかけとして、普通の出会い方と並んでしまうほどの勢いがあるマッチングアプリ。これも時代の流れだろう。
この流れに東京都が乗ってくる。しかもAIマッチングシステムの提供だ。この発表はかなりの影響を与えるだろう。
なぜなら、マッチングシステムにはマッチングアプリにおけるデメリットを解消するような売りが存在するからだ。
”TOKYOふたりSTORY”の3つの売り
- パートナーをAIが紹介
- 安心して活動できる
- 相談にも対応
以上が東京都がホームページでも挙げているAIマッチングシステムである”TOKYOふたりSTORY”の売りだ。
パートナーをAIが紹介
価値観診断テストをもとに、AIが相性の良いお相手をご紹介とのこと。
なんだかマッチングアプリWith(ウィズ)と似たようなシステムだが、これはありだと思う。
なぜなら、結婚するうえで最も大切なのは”価値観の合致”だからだ。
- お金の使い方
- 家事をする方法、頻度
- 子どもの教育方法
など、挙げ始めたらきりがないが、一緒に暮らす以上はお互いの価値観が合致していないとストレスが溜まってしまう。
安心して活動できる
独身証明・収入証明・本人確認書類のほか面談による本人確認を徹底とのこと。
マッチングアプリの弱点は、独身であることが証明されていないことだ。SNSでも”良い人だと思ったら既婚者だった。”などと、たびたび嘆きの声が聞こえてきていた。
良いなと思っている相手が既婚者だったらどうしよう。そんな不安を抱えずにやり取りができる喜びは想像以上に大きいと思う。
相談にも対応
経験豊富な専門スタッフがオンラインで婚活の悩みや心配事の相談に対応とのこと。
マッチングアプリでは、誰かがアドバイスしてくれることなどない。自身で振り返りや反省をしつつ、良い人と巡り合えるよう試行錯誤する。良い意味でも悪い意味でも自由なのがマッチングアプリだ。
しかし、”TOKYOふたりSTORY”では、専門スタッフが相談に乗ってくれるという。。。なんというメリットだろう。
登録できる人
現在の登録条件は以下の通り。
- 結婚を希望する18歳以上の独身の方
- 東京都内に在住・在勤・在学の方
- インターネット接続可能なスマートフォンやパソコンを所有し、自力で操作できる方
- 先行利用コード(団体コード)を配布された方で、アンケートに協力できる方
注目すべきは”東京都内に在住・在勤・在学の方”という点だ。
都民でなくても利用できるというのはありがたい。
どちらかというと結婚相談所に近い
独身証明書が必要だったり、専門スタッフが相談に応じてくれたりと、どちらかというとマッチングアプリより結婚相談所に近いシステムなのかなと感じた。
また、マッチングアプリでは必ず年収を記載する必要はないが、結婚相談所では男性は記載する必要がある。
このAIマッチングシステムでも年収の証明が必要とのことで、おそらく年収は記載する必要があるのだろう。
マッチングアプリで横行していた年収詐欺の心配もなさそうだ。
独身証明書があったり、サポートが充実していたりと民間企業ではなく、東京都が運営するというところで、要所要所に安心を感じる。
さいごに
東京都がマッチングシステムサービスを開始するというニュースは、かなり衝撃的だった。
おそらく今後、違う自治体もサービスを開始するような流れになっていき、ネットを介した出会いは最もポピュラーな出会う方法になっていくことだろう。
私はもう既婚者なので、このサービスを利用することはできないが、今後の婚活市場の変化には注目しているので、また何か新しいニュースがあれば取り上げていきたい。