婚化している。
世間ではよくそう言われている。若者の結婚する年齢が、昔よりあがってきているというのだ。
平均初婚年齢を見てみると、確かに昔より上がってきている。晩婚化しているんだ。
しかし、本当に大事なのは平均値ではない。最頻値だ。いわゆる中央値とは少し違うものなんだが、婚活を考えるうえでとても必要なものなので、これについて解説したいと思う。
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代表値について
統計学では”代表値”と呼ばれる指標をもとにデータを読み取る。
3つの数値から構成されており、
- 平均値
- 最頻値
- 中央値
の3つのことを指す。
平均値
データの合計をデータの個数で割ったもの。
最頻値
その値が起こる頻度が最も高い値のことで、最頻値を求めるには度数分布表を作成し、度数の最も多い値が「最頻値」となる。
中央値
データを値の小さいほうから順に並べたときにちょうど半分にデータを分ける値のこと。
実際の結婚データ
ぶっちゃけ言葉ではよくわからないと思うので実際に図を用いて確認してみよう。
これは、男女共同参画局のホームページより引用したグラフだが、令和2年、2020年時点では男女ともに平均値、最頻値、中央値すべてが異なる値になっている。
女性
平均値:29.4歳
最頻値:26歳
中央値:27~28歳
男性
平均値:31歳
最頻値:27歳
中央値:28~29歳
平均結婚年齢として使われるのは平均値だから、
平均結婚年齢は男女ともに30歳前後という年齢だ。
しかし最頻値と呼ばれる、結婚をしている層が最も多いところを抽出する値では
女性で26歳、男性で27歳と、平均と比べて若い年齢であることが見て取れる。
つまり平均初婚年齢の上昇は、30代後半や40代での初婚率が上昇したことによる平均値の極端な押し上げが起きているだけで、多くの人は今も昔も20代中頃に結婚しているんだ。
違うグラフを見てみよう。
上のグラフは厚生労働省のホームページより引用したものだが、昭和の時代と比べると、30~34歳の初婚率が倍以上に伸びていることがわかる。たしかに晩婚化が進んでいることが分かる。
しかし、かといって初婚のほとんどは20代で占められていることも、このグラフから見て取れる。
つまり、晩婚化の原因は高齢になって結婚するようになった人たちが平均値を押し上げているにすぎず、いつの時代でも多くの人は20代で結婚しているんだ。
多くの人が20代で結婚する理由
いつの時代も、多くの人は20代で結婚している。
その理由はおそらく子どもだろう。
男女ともに、年齢を重ねると子どもができにくくなる。
結婚する理由の多くは子どもが欲しいからという人が多いと思う。そのために20代のうちに結婚して子どもを作る。
とても理にかなっている考え方だ。
さいごに
今回は統計的な話をしてみた。
しかし、婚活をするうえでこういったデータをしっかりと理解することは、婚活相手を理解するためにもとても重要なことだと思う。
そのため、しっかりと理解してもらえればと思う。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 20代のうちに結婚した方がいい理由。みんなも20代で結婚しているから。 […]